オペラ
舞台に立つのは楽しい。幕が上がる前の緊張感がすきだ。心臓が口から飛び出そうになるぐらい緊張しているのが、幕が上がったとたんに静まっていく。あのプレッシャーが好きで、また舞台に立ってしまう。実は不安で仕方がないので、舞台に上がることが決まると、はしゃいだ気分にはなれないのだが、不安や緊張を組伏せて舞台に立つことの出来る幕が上がった瞬間の自分がすきだ。
そういうわけで今回はチケットノルマ15枚のうち3枚を買ってもらって舞台に立ったわけで、ノルマ分の300ドルが失業者に重くのしかかる。引き受けたときには楽勝で払えるはずだったんだけどいきなり失業したもんだから、といってもやめるわけにはいかないんだものね。ますます貧乏。
舞台は自分自身に関してはまずまずの出来映え。第一部の日本の民謡でソロをとった「黒田節」の高音部も割れず、転調後の不協和音的な響でも音をはずさずにすんだ。第二部の「魔笛」のほうは全体の完成度が低かったために不評ではあったけれど、自分のパートはなんとか無事に歌い終えた。買ってもらえたチケット3枚分の働きは出来たかな。
次は来年の春あたりにミュージカルのハイライトシーンを集めた舞台に立つ予定。そのころまでには経済的に楽になっていればいいなあ。
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