なかなか始まらない引っ越し


 かなか引っ越しできないままに1週間以上たってしまった。もうここまで来ると延期になってしまうのは慣れっこで、まあ、11/15まではこの部屋に住む権利があるので大丈夫だろうと考える。

 にも書いた通り、引っ越しの手伝いをしてくれるのは今度お向かいになるリッチー夫婦で、気のいい家族なんだが、ちょっといいかげんな所もある。しかし、おかげで引っ越し費用は掛からないわけだから、文句を言う筋合いでもない。これが電話線のことやインターネットの接続に関わる問題だったらいらいらして一日中うろうろしているんだろうけど。

 っ越しがなかなかうまくいかなくて、最初はいらいらしていた。それに付け加えてビザの問題や、お金にもかなり困っていて不安を感じていたのは確かだ。いろいろな問題が一度にやってくると本当につまらないことでも腹をたてたりしてしまう。まあ、人間はやっぱり勝手なもので、お世話になる相手にだっていらいらしたりするし、好きでやったことを恩に着せたりとか、することもある。

 けど、それでも基本的には人によくしてあげたいと思っているはずだ。だって自分自身そうだもの。ただ、余裕がなくなってくると、人間は少々見苦しいことをやり始めてしまう。余裕だね、余裕がないと人間という奴はつまらないということなんだ。余裕ってなんだろう?金というわけではないよな、金があってもばたばたしていて貫祿のない奴は山ほどいる。余裕ってどこから生まれてくるのだろう。

 分、他のものに依存しなくても大丈夫ということなんだろう。簡単にいえば『一人でもちゃんとできるもん』ということなんだけど、たとえば、別に引っ越しのトラックが全然来なくってもどうって事はない。よく考えて見れば焦ることなんてなくて、本当に必要なものだけを考えたら、床にごろ寝していても俺は困らないんだから、引っ越しに何百ドルも掛かるのなら、300ドル位で買ったこのベッドを捨てて行けばまあトントンだし、コンピューターはちょっと運ぶのが大変だけど、気合いを入れりゃあなんとかなる。そう考えると俺は引っ越しには依存していない。なのにいらいらしていたのは、コンピューターとかインターネットのことなわけだ。

 はインターネットの利用ができなくなるとものすごく困ってしまう。だから、これに関しては全く余裕がない。だってインターネットを利用したビジネスとか仕事をやるしか方法がないわけだから、今引き受けているわずかの仕事までできなくなってしまったら、それこそ飢え死にしてしまうわけだ。そりゃあ考えようで、レストランのウエイターでも生活はできるけれど、ビザをとる時にウエイターではとれるかどうか分からない。将来的にやって行くことを考えたら、やっぱりこれは死活問題なのだ。

 金残高が100ドルしかなくたって、なんとかやって行ける自信をもっていられるのはインターネットを使っているからで、それが使えなくなるということは、唯一の手がかりを失ってしまうことになる。というわけで、やっぱりまだまだ若いのよ。俺が自信をもっていられる分野なんてまだまだ狭いものだから、そこを塞いでしまうともうパニック!やっぱり取り乱すと思う。いや、絶対に取り乱す。

 だね、最後の最後でなんの根拠もないくせに「俺は大丈夫だ」と思っているものだから、インターネットが駄目になっても多分半年ぐらいで立ち直るとは思う。若いんだもん。そういう根拠のない自信以外に何があるっていうの?若い男が金も実力もないのに余裕ぶっこく為にはこれ一発!
 

『根拠のない自信!』
これしかないっ!

 っ越しからこんな話しになってしまった。今回不調です。


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