目が見えない


 「目が見えない。」
 れは突然始まった。仕事中にいきなり視界が欠け始めたのだ。気がついた時には下半分の視界がもうぐちゃぐちゃ。ちょうど壊れたテレビを見ているような感じだ。興味深く自分の視界をチェックしてみるあたり、全然危機感のない本人。既に仕事は上半分の視界でやらなくてはどうしようもない状態なので、小学生が教科書を読み上げるような感じで書類を目のちょっと上あたりにもってくる。こんな具合に症状は進んで、ついに左目はほとんど使いものにならなくなってしまった。
 端な貧乏生活と、私生活に起こる細かいことを仕事にぶつけた事に由来するストレスのせいだろう。ということで、今日は贅沢。近所にあるバーで、うまいハンバーガーを食べ、早く寝ることにする。

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