New Yorkネタが少ないねえ。
なんて言われたもんで、そういえばそうかなと思ってニューヨークっぽい話しを探してみる。なんだろうね、なにもないんだねこれが。まあニューヨークにいるからって何が変わるわけでもないんだわ。英語で話す日常も慣れてしまえばどうということもないし、英語を話す機会といっても、せいぜい間違い電話に
"you got wrong number"
なんて答える程度。込み入った話しになることなんてそうしょっちゅうあることじゃあない。大学を卒業してから英語力は落ちたかもしれないなあ。でも、べつに英語をしゃべるためにここにいるわけでもない。必要以上の英語力をつけようとは思わないし、英語力だけで（もちろん英語も重要だけど）ビジネスとかの成功不成功が決まるわけでもない。
ニューヨークらしい生活とかってなんだろう？考えてみりゃあ、ニューヨークにいるからってたいしていろいろ出来るわけじゃあない。みんなたいしていろいろやっているわけでもない。ここに来るだけでチャンスに恵まれるわけでもないのにチャンスだけに憧れて来るとか、そういう奴もいるみたいだけど、来てみたらそんなわけはない。生粋のアメリカ人だってチャンスを手にいれるのは大変なのに、無視されっぱなしの日本人がちょろいことやってるだけでどうにかなるわけがないんだから。
もう海外に住むことって全然カッコいいことでも何でもなくなっているんだよね。「ニューヨーク住んでたの、へ〜。」って位のもんだと思うんだけど、違うのかなあ。いちいち日本食ばかり食べにいったり、日本のテレビ番組の収録があるとなると行列をつくったり、友達っていうと日本人ばかりだったり。全然カッコよくないんだよね、でもそれがみっともないなんて思うこと自体もなんかカッコ悪い。別にいいんだよ、黒人だって友達のほとんどが黒人だし、白人だってそうだし、韓国人だってそうなんだからそれでいいんだ。ただね、ニューヨークにいるって事がカッコいいことになっている奴って、ニューヨークを出ていったらどうなるんだろう？
やっぱ、カッコよさが場所に依存するのってつまらない。カッコいい奴はいつどこにいてもカッコいいはずだもん。ニューヨークならではのお話しなんて、無理やり探してもしょうがないよな。そういう理由で今日もNYネタは書けない。日本にいても、ここにいても、日常がつまらないのは別に場所が悪いからじゃない、日常のつくられ方に問題があるんだろう？他人から見てどうかはよくわからないけれど、ここにあるのは本当の僕の足跡ってわけで、世界のなかでこの足跡の面積分は確かに僕のものだ。自分で歩き出した部分だけが自分の場所って奴で、そういう場所をもっている奴にはそいつの王国があるんだよ、そういう部分でみんなヒーローなんじゃねえ？だから結局自分ネタ。
すみからすみまで自分ネタ。
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